葉焼けした胡蝶蘭のレスキュー依頼
依頼者様の店舗開店祝いで贈られた胡蝶蘭。
こりゃひどい葉焼け！
ご依頼者様は花が終わった苗を自宅へ持ち帰り、陽に当ててあげたとのことです。胡蝶蘭はカーテン越しくらいの陽当たりが理想ですから、直射日光を受けたことで葉焼けしてしまいました。３株３本立ちの鉢と２本立ちのひと株。傷んだ部分を取り除かないと傷みが広がります。
苗を鉢から出して植込み材を除去します。各々の苗の葉焼けで傷んだ部分を取り除きますが、まずは傷んだ部分を切除する刃物を殺菌します。薬剤は第三リン酸ナトリウムの水溶液の入った容器に刃物をつけて起きます。殺菌した刃物で傷んだ根を除去しました。
病気にさせないような予防がとっても大事ですよね。
第三リン酸ナトリウムで殺菌！
バーナーで炙ることでも殺菌できるけど、刃物の刃を傷めることになるので、ここは薬剤で！
殺菌について
殺菌＝菌を殺す＝減菌・消毒
菌を完全に殺す（減菌）と菌をある程度殺す（消毒）を行う必要があります。
菌を殺さないが増殖を抑える＝抗菌・除菌
菌の増殖を抑える（抗菌）と菌を取り除く（除菌）では不十分です。
カットした部分に殺菌剤を塗って乾燥します。新しい根が出るまではこのまま日陰で管理する。
新しい根が出はじめたら鉢植えするも良し、コルクや板に着生させるも良い。写真はコルクに着生させるために胡蝶蘭を麻紐で固定したところ。逆さまに吊るしているのは、乾燥のリスクを抑えるためのものです。
こちらは、葉焼けの程度の軽いものを樹木に着生させるため、麻紐で固定したもの。
多くの新しい根が出てきました。
どちらもしっかり活着しています。
こちらで納品させていただきました。
任 務 完 了 ！
納品した後、お店にお伺いしてお食事！
ついでに納品した蘭の状態を確認しました。
窓辺に飾られた苗。葉の枚数が増えてとても良いコンディションです。十分に葉を持っているから、花芽も出るのも時間の問題でしょう。
おやおや、この苗には花芽が顔を出していました。
葉も根もしっかりしているので、今のところ問題ないですね。
依頼者様は大変喜んでおられました！！
良かった〜
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