コンディションチェック

根の表情は株のコンディションを図る上でのバロメーター!

野生味の溢れるその姿!多くの着生蘭はジャングルの中で大木に根を張り巡らせてしがみつき、常に空気にさらされているような状態で暮らしている。すごくエキゾチックではありませんか。

根はなに色?

蘭の根は鉢から飛び出していることがよくありますよね。 買ってきたばかりの蘭の根ははまだ鉢の中に根が収まっているけど、いずれかは根が鉢を飛び出して来るので、根を観察することができ、根腐れなどの症状が見つけやすいくなります。毎日根を観察することによって、根の色の変化を知ることができます。根の色が変わることは何かのコンディションの変化あったと考えてよいでしょう。 さて、根の色についてですが、元気な頃の根をしっかり覚えておくことが大事です。根の色は品種や個体によって異なります。

 

銀の根(または白っぽい)

蘭の根が銀色の場合は、健全で元気な状態です。水遣りすると水を吸って緑色に変化します。根の先端は瑞々しい緑色や赤紫のような色をしています。新しい根は水を弾くので水を吸っていないと銀色のままですから、緑色になるまで数回に分けて水遣りすることが必要です。この状態の維持管理が継続できるようにしたいですね。維持管理はタイムベースの管理ではなく、日々の環境の変化を捉え蘭の顔を見ながらアクションを決めるコンディション管理がベストです。

緑の根

蘭のが緑色の場合は、元気な状態です。 今育てているコンディションを見ながらの置き場所や水遣りが継続できるといいですね。蘭は季節によって水やりの頻度や量を調整しなければ、いずれ根腐れを起こしてしまいます。 ですので今の季節で、健康な状態の根を覚えておくことによって、 季節が変わっても水やりの方法がわからなくなりにくいです。 胡蝶蘭は水やりによって健康状態が変わってくる植物ですので、今健康な根だからといってあまり気を抜かず、毎日の健康観察などを怠らないようにしましょう。 緑色の根でも葉が健康ではない場合もありますので、全体を観察してください。

茶色の根

茶色の場合は、どのようなコンディションでしょうか。初めて見る蘭の根が茶色であった場合、それが病気にかかっているとは見分けが付きづらいです。元々の根の色が茶色であるかも知れませんね。ですので大切になってくるのが、日頃からの観察なのです。元々その蘭の根は何色だったのか覚えておくことによって、蘭の根が変色してもすぐに気づくことができます。
さて、根がシワシワのもので茶色のものはどうでしょうか。健全な根は張りのある表情をしていますが、シワシワの場合は根腐れを起こしていることが大半です。見つけたらすぐに切って取り除くようにしま小。そのまま放置して水やりをしてしまうと他の根まで根腐れしてしまい、すべての根を失うことになります。
なお、綺麗な茶色の根は新しい根です。 新しい根は新しい葉に栄養を送っていますので、新しい葉があれば新しい根があるということになります。

黒の根

蘭の根が黒い場合は、多くの場合はカビが原因です。 このカビは蘭を育てている鉢に必ず存在しているもので、カビがない鉢はありませんので、必ず処置を行う必要があります。 またカビといってもその菌の種類は多く、どの菌が根腐れにしているのか判断ができないので、根が黒くなったら何かの菌が原因で根腐れを発生してしまった考えましょう。 蘭の根が黒くなっている状態は、蘭が良い状態とは言えず蘭自体の免疫力が低下して様々な病気になってしまうことがあります。そのまま弱り枯れてしまう原因にもなりますので、根が黒くなったらすぐに処置するようにしましょう。

白い根

胡蝶蘭の根が白い場合は、カビが原因になってきます。 根が白いといっても全体的に白いわけではないですよね。 胡蝶蘭の根に白い斑点があるかと思います。 どのカビの種類のカビが胡蝶蘭の根を白い斑点をつけているのかというと、 「フザリューム菌」という菌が原因でなっています。 フザリューム菌は多くの場合は葉に感染する菌です。 葉に感染するとキュ速に葉が黄色になり、脱水症状になってしまいます。 そして下の歯から徐々に落ちていき、胡蝶蘭の株自体が枯れてしまう病気です。 フザリューム菌は根にも感染する菌となっており、根に感染すると白い斑点が発生します。 そのまま放置してしまうと葉にも感染してしまい、すぐに枯れてしまいますので、早急な対応が必要です。